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君よ、君よ、夢は違えど、愛しき君よ。夢を夢で終わらせないため、どうか私の気持ちをわかって。

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僕の前以外では鳴かないで。
僕の前では泣かないで。

音にすれば一緒の音で、漢字に直せば違う意味。

君の泣く姿は見たくないけど、鳴く姿は死ぬほど見たい。
だから、鳴いて、鳴いて、狂おしいほど鳴いてください。


小さな水滴が床にしみを作るのを、僕は見ないふりをした。
泣かないという約束を破ったのは君だから。

静かに泣く君の顔を、黒いブーツのつま先で蹴り付ける。
鈍い音、鉄臭い臭い、赤い色。
全て僕に届くけど、いらつく僕は全て見ないふりをした。


いたい、痛い、居たい、遺体。
君はそういって泣きじゃくった。

僕は嘲笑って君の鳴く姿を視界に捕らえては黒いブーツで体を踏みつける。

可哀想なほど赤く腫れた頬に、傷ついた背中。
汚い君の中で数少ない綺麗な場所。

僕が教え込んだ綺麗な場所に触れるたび、君は泣いて鳴いた。


いたい、いたい。
やがて黙り込む君の背中を蹴り上げれば、抵抗無しに床へと沈む。

やり過ぎた?犯りすぎた?殺りすぎた?
どれにしたって君はいたい。

静かに佇みいたいとないた。


いたい、遺体。
ないた、鳴いた、泣いた。
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