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君よ、君よ、夢は違えど、愛しき君よ。夢を夢で終わらせないため、どうか私の気持ちをわかって。

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その小奇麗な顔を、ぶん殴ってぼろぼろにしてやりたい。
そうすれば僕も満足するし、君は喜ぶでしょう?

酷くされれば鳴いて喜ぶ浅ましい君。
どうして僕はそんな君を愛してしまったのだろう?

気付けないまま、時は過ぎて。
今では僕が抜け出せない。


まるで君は薬のようだ。
中毒性のある、危ない猛毒。

なくなれば禁断症状。
妄想?幻想?想像?現実?

どれが本物の君なのか区別がつかない。
笑っちゃうね。

君の愛してるなんて言葉も本当は偽りかもしれない。

愛してる?愛してない?
ことばなんて、伝わらないまま。

時が過ぎ、君はもう過去の人。
僕の腕の中で悶えて逝ってしまった。



ぐるぐると、目が回って、体が崩れて、息ができなくて。

漸く気付いた。

薬のようじゃなく、本物の薬。
依存性のある、麻薬物。

陸に揚げられた魚のように、のた打ち回って薬を探す。
これははずれ。あれもはずれ。

あぁ、あたりをもっているのは君だけだった。
追いかける、君を追いかける。

どうせもう直ぐ僕も逝くから。
薬の用意をしていてね。

そうすれば僕は楽になるし、君も嬉しいだろう?



現実から閉ざされた暗い部屋で、薬を探して今日も呻く。


ねぇ、それは誰だった?
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